メールマガジン・新着情報一覧
- TOP
- メールマガジン・新着情報一覧
- A-0002. TomoScopeの概要 — TT
2009.10.13
A-0002. TomoScopeの概要 — TT
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ TomoScopeの概要 発行:エスオーエル株式会社 https://www.sol-j.co.jp/ 連載「X線CTで高精度寸法測定!?」 2009年10月13日号 VOL.002 平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 X線CTスキャンによる精密測定やアプリケーション開発情報などをテーマに、 無料にてメールマガジンを配信いたしております。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ X線CTで高精度寸法測定を可能にした、TomoScope をご紹介しております。 産業分野において,隠れた部分の測定やリバースエンジニアリングのための 全体形状測定にX線CTを利用するという考えは今までもありました。 しかし,問題点として、 ・測定時間が膨大にかかる ・測定精度が悪い ・測定精度を規定できない ・設備が大がかり といった事情のために、十分目的を果たすことが難しく、 現場の要求を満たす装置の開発が望まれていました。 上述の問題を克服すべく、ドイツWerth社(ベアト社)が独自の技術により開発し、 現場で使用されているのが、マルチセンサ式X線CT三次元測定機TomoScopeです。 ☆ 簡単操作 測定物を回転テーブルに載せ、扉を閉めて、スタートボタンを押すだけで、 測定からCAD比較を含めた解析まで自動で行わせることが可能です。 ☆ 短時間測定 測定から解析までを15~30分で完了させることができます。 CTの再構成では、膨大な量のデータをもとに連立方程式を解く必要があります。 TomoScopeは、 ①連立方程式を測定しながら順次解いていく。 ②8台の高性能コンピュータを連結したクラスタが計算を実行する。 といった工夫により,短時間測定を実現しました。 ☆ 高精度測定・精度保証 今までのX線CTでは、原理的な問題のために、 精度はせいぜい数十μmが限界であり、精度保証もできませんでした。 TomoScopeは、三次元測定機をベースとしたマルチセンサ式測定機であり、 コンピュータ上に再現された三次元形状の測定結果が、すでに正確なXYZ座標を持っています。 これにより、数μmの精度が実現でき、保証することもできます。 ☆ ラスタトモグラフィ 測定物を数回に分割してスキャンし、 最終的に全てのスキャンデータを再構成する機能です。 三次元測定機がベースとなっているTomoScopeならではの機能であり、 大きな測定物や高倍率の測定を可能にしました。 -- 高野智暢