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2011.05.10
A-0006. ドイツ展示会 CONTROL 2011 — TT
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ドイツ展示会 CONTROL 2011 発行:エスオーエル株式会社 https://www.sol-j.co.jp/ 連載「X線CTで高精度寸法測定!?」 2011年5月10日号 VOL.006 平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 X線CTスキャンによる精密測定やアプリケーション開発情報などをテーマに、 無料にてメールマガジンを配信いたしております。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 4月末から5月頭にかけて、ドイツに行ってきました。 前半はWerth本社に行き、 後半はドイツで開催された展示会「CONTROL 2011」に行ってきました。 開催期間は、5月3日~6日の4日間で、大盛況でした。 Werth社も大きなブースを構え、 寸法測定可能なX線CT測定機 TomoScope シリーズ 2台を含む、 15台の測定機を実機展示しました。 Werthブースへの来場者数は、おかげ様で初日から過去の記録を更新し、 その後もお客様は増え続けました。 展示会場では、精度の違いの幅はあれど、 寸法測定可能なX線CTの展示が増えており、注目を集めていました。 しっかりとした裏付けに基づく「寸法測定可能」という謳い文句から、 原理的に寸法測定が困難な装置にも、便乗した「寸法測定可能」の文字が見られました。 ドイツが、X線CTによる寸法測定のISOによる標準化に力を入れる理由を垣間見た感じです。 Werth社も、ユーザーが寸法測定目的でX線CT装置を選定し、使っていくには、 正しい知識が必須と考えています。 Werth社社長のDr.クリストフは、寸法測定可能なX線CTを広めるべく、 本を出版しました。 「Roentgentomografie in der industriellen Messtechnik」 という本で、まだドイツ語版しか出ていません。 英語版は概ね翻訳が終り、出版に向けて最終調整に入っています。 (ドイツ語のKonstruktionを英語のConstructionと訳してしまっているような不備がまだあるようです。 英語のConstructionに対応するのは、ドイツ語の der Bau なので、ちょっと意味が違います。) 日本語版も計画があり、そのうち出版されるかもしれません。 Dr.クリストフは、画像処理で博士号を取った後、Werth社に入社し、 Werth社を大きく成長させました。 そして、カメラで寸法測定をするという、当時誰も使っていなかった技術を製品化し、 世界に広めました。 当時も、現在の「X線CTによる寸法測定」のように、 画像処理による寸法測定は、怪しい技術だと思われていました。 しかし、今では多くの企業で使われています。 彼は、その時もユーザーに正しい知識を持ってもらうためのあらゆる活動をしてきました。 そのような経験から、Werth社では、 社員、代理店、ユーザーなど、関わりのある人々への技術教育をとても大切にしています。 -- 高野智暢 ☆TomoScope専門サイトはこちら☆