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2012.02.10
A-0011. 非接触センサーのスプラインスキャン — TT
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 非接触センサーのスプラインスキャン 発行:エスオーエル株式会社 https://www.sol-j.co.jp/ 連載「X線CTで高精度寸法測定!?」 2012年2月10日号 VOL.011 平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 X線CTスキャンによる精密測定やアプリケーション開発情報などをテーマに、 無料にてメールマガジンを配信いたしております。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 今、ドイツでこのメルマガを書いています。 3週間の予定で、いろいろサンプルを持ち込んで、測定をしています。 今日は、TomoScopeの話ですが、X線CTではないことを書こうと思います。 TomoScopeは、三次元測定機をベースとしてX線CTスキャンを構築しています。 そのため、他の非接触センサーを載せると三次元測定機としても使えます。 Werth社の測定機は、様々なセンサーが搭載でき、多点測定が得意です。 X線CTは、その最たるものです。 多点を扱うため、CADの扱いに長けています。 今回は、X線が通らないサンプルをTomoScopeの非接触センサーで 表面形状をスキャンしました。 サンプルは小さく、目で見てもどこをスキャンしているのか よく分かりません。 そこで便利なのが、3D-CADオンライン機能です。 画面には、3D-CAD が大きく映っています。 センサーも画面上にあります。 CADの点をマウスでクリックすると、センサーが連動して動き、 その位置まで移動して測定し、XYZ座標を出力します。 便利なのは、CADのパッチ選択による操作です。 CADのパッチ(面)をクリックすると、予め指定しておいた数の点が パッチ上に配置されます。 しかも、CADの形状とセンサーの形状を装置が知っているので、 衝突を回避する経路を自動計算して、測定していきます。 CAD上を適当にマウスで囲うと、同じように測定点が配置されます。 測定開始ボタンを押せば、点を自動で測定していきます。 このようにして取得した点を選んで、スプラインスキャン機能を実行すると、 それらの点を滑らかにつなぐ曲線上をセンサーが優雅にスキャンしていきます。 優雅にというのは、少しウソです。 なぜなら、サンプルが小さくて、装置が動いているのかどうか、 ぱっと見ただけではよく分からないからです。 画面上のCADに滑らかなシュプールが表示され、 その凹凸が色とスパイクで表示されます。 スキャン中に穴があれば、そのままスキャンを続け、 穴を超えて信号が返ってくる位置から再びデータが取り込まれます。 レーザーのスキャンに苦労している方がいらっしゃいましたら、 是非、3D-CADで指定するWerth社のスプラインスキャンをご覧いただきたいと思います。 -- 高野智暢 ☆TomoScope専門サイトはこちら☆