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最近よく使われる便利な機能

発行：エスオーエル株式会社
https://www.sol-j.co.jp/

連載「X線CTで高精度寸法測定！？」
2013年9月10日号　VOL.028

平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
X線CTスキャンによる精密測定やアプリケーション開発情報などをテーマに、
無料にてメールマガジンを配信いたしております。

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今回は、TomoScopeで最近よく使われる便利な機能についてご紹介します。

新しいものや、以前からあるもの、
最近使い勝手が向上したものなど様々です。

残念ながら、文字だけのメールマガジンで全てをお伝えすることはとても困難です。
さらには、写真付きでも本当の凄さをお伝えするのが難しいものもあります。
使い勝手の向上に至っては、以前がどうで今はどうなったという説明になりますので、
ユーザー様でないとピンとこないかもしれません。

今年は、TomoScope のソフトウェア WinWerth の大幅なバーションアップがありました。
（WinWerth 7.32.3xx 以降になります）
はじめての方も以前のバージョンを御存じの方も是非一度お問合せ下さい。
ぴったりの機能があるかもしれません。


1) ループ機能

　以前から存在する機能ですが、使い易くなりました。
　大量の断面を切って寸法測定するのに便利です。
　たった1箇所の解析方法を指定すれば、位置や角度をずらしながら、
　何百、何千という同じ解析の繰り返しを自動でやってくれます。


2) CTキャリブレーション

　キャリブレーションは測定の基本です。
　当然、最初から存在しますが、より簡単な操作になりました。
　スキャン条件が変わっても、オペレータが簡単に実施できます。
　スペシャリストが使わないと精度が出ないとか、
　チャンピオンデータと日常データの精度差があり過ぎるなんてこともありません。

　そういえば、最適なスキャン条件も以前より見つけやすくなりました。


3) リバースエンジニアリング機能

　自由曲面も利用可能な本格的なリバースエンジニアリングは、
　さすがに専用ソフトウェアが便利です。
　弊社からもいつくかのソフトウェアを御紹介していますが、
　TomoScopeの使われ方と相性が良く、最近よく選ばれるものは、
　PointMaster 5 というソフトウェアです。

　自由曲面は特に必要ないという方には、
　新しくなった WinWerth（TomoScope標準付属ソフトウェア）の
　リバースエンジニアリング機能が便利にお使い頂けます。


4) ボリュームセクション

　新しい機能ですが、説明がちょっと難しいです。
　なぜなら、CTで断層画像が得られるのは当たり前だからです。
　どんな機能かというと、CT断層画像を画像処理で輪郭を取り出していきます。
　例えば、金属と樹脂の複合品で、内部の樹脂の幾何公差測定を3次元的にやりたい
　と思ったとします。この機能ならできます。


5) セグメンテーション機能

　CADなしで簡単に3次元的な形状を測定できます。
　幾何公差も簡単に出ます。
　形状の自動認識機能です。
　マウスでクリックすると、一つながりの領域が自動で選択されます。
　これは、百聞は一見にしかずです。。


6) 画像ポップアップ

　TomoScopeは研究開発目的だけでなく、生産現場での実績もどんどん伸びています。
　画像ポップアップは、大したことない機能のようですが、便利です。
　オペレータの方が、「あれ？このワークだったかな？」「ジグはこれ？」
　「セットの仕方ってこんな風だっけかな？」
　とならないように、プログラム実行時の任意の箇所に写真を画面に出すようにできます。


7) 稜線抽出

　指定された尾根伝いの輪郭を抽出できます。
　接触箇所の抽出や稜線の幾何公差を測定したいというご要望にも対応できます。


CTの便利な機能を挙げるだけでもまだまだあります。

マルチセンサの便利な機能も含めるとさらにたくさんあります。

3D-WFPの付いた新しいVideoCheckデモ機の始動もこの秋計画していますので、
ご期待下さい。


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高野智暢


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