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2009.10.20
B-0002. 画像処理による非接触三次元測定 — AT
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 画像処理による非接触三次元測定 発行:エスオーエル株式会社 https://www.sol-j.co.jp/ 連載「三次元測定機って何なの?」 2009年10月20日号 VOL.002 平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 三次元測定機やアプリケーション例について学んだことなどをテーマに、 無料にてメールマガジンとして配信いたします。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 皆様、こんにちは。 今回は「画像処理による非接触三次元測定」のお話をします。 *三次元測定機センサーの種類* 三次元測定機の測定はセンサーで行いますが、本当に色々種類があります。 測定物の形状や見たい部分によって、必要なセンサーは変わりますので、 当社がご提供しているWerth(ベアト)センサーを例にご説明していきます。 三次元測定機には接触式と非接触式の2種類あります。 (三次元測定機と言えば、1番よく用いられているのは、接触式プローブです。) 今回御紹介する「画像処理」は非接触式のうちの1つです。 ちなみに、もう1つ非接触式を代表するのが「レーザー」です。 当社が御紹介しているWerthマルチセンサー式三次元測定機では、 ほぼ100%の本体に、画像処理センサー、 約80%の本体に、接触式プローブ、 約40%の本体に、レーザー を搭載して、お客様にお使い頂いています。 *画像処理の特徴* 何と言っても、「輪郭の形状を素早く正確に測りたい!」という時には 画像処理が1番です。 当社が御紹介しているWerth画像処理は、 複雑な演算をしているにも関わらず、 1つの形状取り込みからデータ出力まで、一瞬です。(1秒もかかりません!) しかもWerth独自の画像処理フィルターにより、 測定中にゴミやバリを認識して除外してくれるんです。 これが実際の現場では、とっても役に立ちます。 また、Werthのレンズには、 1.テレセントリックレンズ 「像がボケてもサイズは変化しない」 「サンプルに厚みがあっても像の歪みがない」 2.Werthズーム 「倍率を変えないままレンズと測定物の距離(work distance)を変えられる」 「レンズが回転せずに上下するので、収差を最小限に抑えられる」 等、高精度に測定する為の機能が満載です。 *画像処理の仕組み* では、画像処理はどんな仕組みになっているのでしょう? 仕組みはとてもシンプルです。 測定物の上、または斜めから光を当てます。 そして測定物に当たった光が反射し、その映像をCCDカメラで撮るんです。 あるいは、測定物の下から光を当て、CCDカメラで外周を撮ります。 このシンプルな方法ですが、ここでもWerthは高精度の為にこだわっています。 例えば、輪郭検出の正確さです。 画像処理で使うCCDカメラは、数百×数百個の ピクセルという明暗を検出する小さな四角形の集まりです。 このままでは、取り込んだ画像はカクカクしています。 Werthの画像処理は、輪郭周辺のピクセルデータを解析して、 ピクセル内のどこを実際の輪郭が通っているのか 計算した上で、結果を出してくれるんです。 結果をただ見ただけでは分からないことですが、 正確さに対する、こだわりです。 もちろん、結果を詳しく調べたり、 画像処理でスキャニングさせてみたりすれば、 そうでない画像処理との差は歴然です。 他にもマルチリングという、測定物の上からの光の角度を自由に変えられる機能 があり、画像認識が困難な形状でも画像処理できます。 これは日本で特許も取得しています!! 以上、今回は「画像処理による非接触三次元測定」というタイトルで、 1.三次元測定機センサーの種類 2.画像処理の特徴 3.画像処理の仕組み を御紹介しました。 三次元測定機は実際、もっともっと色々な機能が付いていて、 現在も、どんどん進化を続けています。 御興味や御質問がございましたら、是非御連絡下さい。 サンプル測定やデモも承っておりますので、実際にご覧頂くことができます。 -- A.T