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2010.05.20

B-0009. 画像処理でLED測定 — AT

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画像処理でLED測定

発行:エスオーエル株式会社
https://www.sol-j.co.jp/

連載「高鍋鮎美の三次元測定機って何なの?」
2010年5月20日号 VOL.009

平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
三次元測定機やアプリケーション例などをテーマに、
無料にてメールマガジンとして配信いたします。

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皆さん、こんにちは。

先月末、ドイツWerth社で世界中のWerth代理店を集めて昨年度の報告会がありました。
またその翌週の5/4(火)~7(金)は、ドイツのシュトゥットガルトで
コントロールショーという世界最大規模の計測機械展示会が行われました。

私も参加し、
今ヨーロッパやアジア各国で活発な業界や測定方法を学んできましたので、
その中でも最も注目されていた、LEDの測定をご紹介したいと思います。



今回Werthの実績が出たのは、アジアのあるLEDメーカーです。
ScopeCheckという三次元測定機を一度に10台購入して頂いたようです!

理由は、「LEDを出荷前に全数検査するため」。
全数検査にこだわることで、競合他社と差別化を図り、信頼を得ているそうです。


では、Werthの三次元測定機を選んで頂けた理由は何でしょう?


大きなポイントは下記2点です。

1、E3のスペック表示

  画像処理でE3という、
  3軸(XYZ)を動かした時のスペックを出しているのはWerthだけです。
  
  通常はE2=(XY)、E1=(Z)という表示の仕方をしていると思います。
  この場合、一見すると精度が高いように見えますが、
  3軸方向に動かした時、期待していた精度が出ない可能性が高いです。

  今回のLED測定の場合、発光部の径や輪郭、長さを測る際に、
  Z軸方向に高さがある状態で測りますので、E3としての精度が必要との事です。 


2、Werth Zoom
  
  通常、ズームレンズは、その倍率に対する作動距離(working distance)は決まってしまいます。
  しかし、Werth Zoom は、測定倍率と作動距離を独立に変えることができます。

  また、通常のズームレンズは、倍率を変化させるとき、内部のレンズを回転させてしまいます。
  それでは、せっかく精度が出るように調整しても、
  ズームを変える度に収差の具合などが変わってしまい、精度が出なくなってしまいます。

  その点、Werth Zoom は、CNCのモーターでレンズを並行移動させて倍率を変えるため、
  これらの問題を解決しています。

  この機能も今回のポイントとなったそうです。



これら以外にも、光の入射角度を変えられるライト(Werth Ring)や
超高速連続画像スキャン(on the fly)など、
LEDの測定項目でWerth独自の機能がお役に立てる要素はたくさんあります。

  

以上、今回は「画像処理でLED測定」をお届けしました。


--
A.T

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