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2010.08.20
B-0012. 最先端!!Werthの画像処理技術 — AT
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 最先端!!Werthの画像処理技術 発行:エスオーエル株式会社 https://www.sol-j.co.jp/ 連載「高鍋鮎美の三次元測定機って何なの?」 2010年8月20日号 VOL.012 平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 三次元測定機やアプリケーション例などをテーマに、 無料にてメールマガジンとして配信いたします。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 皆さん、こんにちは。 今回は、Werth(ベアト)社が最も得意とする画像処理技術について、 特徴をご紹介したいと思います。 Werth社は1951年から約60年間、 画像測定機の開発設計・製造している歴史のあるメーカーです。 現在では、マルチセンサー式三次元測定機として、 接触式プローブやレーザー等も搭載してお使い頂く事が多いのですが、 やはり一番のお勧めは長年のノウハウが蓄積した画像処理技術です!! *サブピクセル機能 画像処理で輪郭を測定する際、照明やズームを最適に調整しても きちんとエッジを測定できるとは限りません。 CCDカメラの1ピクセル毎に8ビット階調(0~2^8=256)で明るさが数値化され、 装置はこの明暗の中間(灰色)のピクセルをエッジと認識します。 通常は、この灰色のピクセルの中心を自動的に繋ぎ合わせて線を引き、 輪郭形状を作りますが、この方法では誤差が多くなってしまいます。 そこで、Werth社で使っているのがサブピクセル機能です!! 隣合うそれぞれのピクセルで、お互いの数値を元にして、 エッジになるべき数値は1ピクセルの中でもどの位置なのかを 細かく自動的に計算します。 例えば、隣合う3つのピクセルの明るさが0、90、220だった場合、 通常90という明るさを持つピクセルの中心が自動的にエッジと見なされてしまいますが、 サブピクセルで計算すれば 90の中でもより正確な位置を計算し、より正確なエッジを測定する事が出来ます。 この方法を使うと、 ピクセルを4分割以上で計算しますので、 視野0.5mm x 0.5mm、512 x 512ピクセルのCCDカメラで10倍レンズを使用した際、 0.1um以下の分解能で測定できるという事です!! 特に円形状の輪郭で見比べて頂きたいのですが、 この機能を使う事により、より正確な形状に近い、滑らかな曲線を描きます!! *フィルター処理 製品の形状を測定する際、 ゴミやバリの影響で測定結果に影響が出てしまい、 それだけの理由で不良品と判定されてしまうケースがあると思います。 そこで是非お勧めしたいのがWerth社独自のフィルター機能です! ダストフィルターと呼ばれる、ゴミと測定したい形状を自動的に識別する機能や、 バリフィルターと呼ばれる、バリを認識し測定から除去する機能等、 Werth社は長年の経験とお客様の声から、 現場の方が使いやすい機能を独自に考案してきました!! 他にも、照明の調節ではエッジを明確に認識出来ない時に使う ホワイトフィルターやブラックフィルターは、実際に使ってみるととても便利です。 また、これらのフィルター機能は全てパソコン上で1クリックする事により 誰でも簡単に使えます。 以上、今回は「最先端!!Werthの画像処理技術」をお届けしました。 Werth画像処理技術についてご質問がある方は、 パンフレットをご用意していますのでお気軽にご連絡下さい。 -- A.T