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2016.05.18
B-0038. Werthセールスミーティング2016 — AT
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ Werthセールスミーティング2016 発行:エスオーエル株式会社 https://www.sol-j.co.jp/ 連載「高鍋鮎美の三次元測定機って何なの??」 2016年5月18日号 VOL.038 平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 X線CTスキャンによる精密測定やアプリケーション開発情報などをテーマに、 無料にてメールマガジンを配信いたしております。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ こんにちは。営業の高鍋鮎美です。 4月末ドイツのWerth(ベアト)社で 年に一度のセールスミーティングがありました。 ドイツではゴールデンウェーク頃に毎年コントロールショー という大きな展示会がありますが、Werth社ではその前週に 本社ギーセンに各国の子会社や代理店を集め、 報告会を行うことを慣例としています。 また幾つかの新機種、新機能の紹介がありましたので、 今回はX線CT装置TomoScopeに関連するところでお伝えしたいと思います。 1.MSP-CT (Multi Spectra Tomography): メルマガでも何度かお伝えしていますが、今月リリースされた 新バージョンのWinWerth 8.40から正式に使えるようになりました。 コネクタなど樹脂と金属からなる製品において、 それぞれの条件に合うように2回スキャンし、 同時に取得できない本来の像を推定して再現します。 これにより、アーチファクトの少ないボリュームデータを得ることが出来ます。 (単に2回分の良いところを重ねて像を作っているのではありません。) 2.偏心トモグラフィ: 測定時はサンプルが360度回転するので、より倍率を上げるには サンプルの中心を回転軸の中心にするというのが従来の手法でした。 しかし偏心トモグラフィを使えばサンプルの位置に合わせて X線管と検出器が最適な位置へ動きますので、 手動の正確な位置合わせが必要なくなります。 局所CT(ROI)で高倍率に出来るのが、中心のみではなく、 外周付近でも使えるという効果もあります。 3.コーンビームアーチファクトコレクション: 「出来るだけ短時間に観察をしたい」 「でもアーチファクトはなるべく抑えたい」 というご要望に合わせて出来た機能です。 X線CTではX線光源と検出器の距離が近い方が測定を早く出来ますが、 その分コーン角が大きくなりますので、ノイズが乗り易くなります。 この機能を使えば近い距離で撮像してもノイズを補正することで 観察には十分な像を得ることが出来ます。 4.体積の測定: STLデータから体積の算出をします。 また、境界が閉じていない形状(例えばお椀型や両端の空いた筒など)でも、 仮想の面で閉じて容積を求めることが出来ます。 5.操作性の改善: WinWerth 8.40になり、操作性が良くなりました。 例えばX線管やフィラメントの状態を色表示(緑→黄色→赤) するようになったので、ユーザー様にとって便利だと思います。 また解析中も3Dグラフィックでどこを測定しているのか 分かり易くなったり、STLの色分け設定で組合せ品のデータの見せ方が 良くなったりしています。 Werth社では3ヶ月に1個以上の頻度で新しい機能を開発していますので、 段々と機能が多過ぎてお客様にお伝えしにくくなって来ました。 そこでTomoScopeの機能や精度保証の仕方、他のCTとの違いなどを 「TomoScopeの特長」としてまとめました。 「Confidential」扱いの資料なのでインターネット上にはアップ出来ませんが、 もし、ご興味ある方がいらっしゃればメール添付でお送りしますので、 このメルマガにご返信下さい。 今週も、最後までお読み頂いて、ありがとうございました。 -- A.T ☆TomoScope専門サイトはこちら☆