メールマガジン・新着情報一覧
- TOP
- メールマガジン・新着情報一覧
- B-0061. 2018年 Werthセールスミーティング — AT
2018.05.02
B-0061. 2018年 Werthセールスミーティング — AT
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 2018年 Werthセールスミーティング 発行:エスオーエル株式会社 https://www.sol-j.co.jp/ 連載「高鍋鮎美の三次元測定機って何なの??」 2018年5月2日号 VOL.061 平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 X線CTスキャンによる精密測定やアプリケーション開発情報などをテーマに、 無料にてメールマガジンを配信いたしております。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ こんにちは。営業の高鍋鮎美です。 4月中旬にドイツのWerth本社でセールスミーティングがありました。 毎年この時期に世界各国のWerth子会社や代理店が集まり、 新機能の紹介や様々な情報交換が行われます。 今回のメルマガではそこで発表になったWerth製品最新情報を 幾つかお伝えしたいと思います。 【TomoScope関連】 ・TomoScope XS: 昨年リリースされた小型のTomoScopeです。 TomoScope XSトップ これまでは精度は6.5μmでしたが、今年から4.5μmになりました。 この1年弱で世界中でかなりの販売台数を頂けたようで、 メーカーとしても今一番推している製品です。 出力は160kVまでなので、樹脂製品がメインですが、 小型コネクタなど、多少金属があっても鮮明で高精度なデータを得られています。 重量約600kgと小型なので設置場所を選びませんし、 価格帯も通常のTomoScopeシリーズに比べると大体半分位です。 アーチファクトの少ないデータ取得や、STLとCADのフィッティング、 高精度な寸法測定や、アセンブリーの非破壊内部観察など、 出来ることは他のTomoScopeシリーズと全く同じで精度も同じになりました! 高精度な小型製品でCTをご検討のお客様にはお勧めです! ・アーチファクト対策: 今年も新しいオプションでアーチファクトが改善されます。 →このオプションはまだリリース前なので、リリースさえてから ご紹介出来ればと思います。 ・検出器のラインナップ: TomoScopeの検出器のラインナップも一部変わりました。 常にお客様の高いご要望にお応えする為に、Werth製品は、 良いパーツがあればどんどん組み込んで装置を進化させています。 ・高速化: 昨年リリースされた高速スキャンのオプション機能OnTheFlyは お陰様で大好評だそうです。 通常の測定方法では回転テーブルに乗ったサンプルが360度回る間に 0.5度位回っては停まり撮像、また0.5度位回っては停まり撮像... ということを360度分繰り返すので、スキャン時間が早くても10分位、 条件に寄っては数時間掛かります。 OnTheFlyは360度回る間に一度も停まらずに連続的な撮像をしますので、 最短2分でスキャンが完了です! また、サンプルを複数個並べてセットすれば、 一度に複数個分のデータを取得することも出来、更に効率的です。 ・自動化: 最近多くご要望頂く自動化については、 TomoScopeでは専用パレットを使うことで、装置がサンプルの載せ替えを 自動で行う機構があります。 数年前からありましたが、今回この機構が改良されました。 また、解析の自動化はこれも以前からありますが、 プログラムを作ることで同じ形状の同じ解析内容のサンプルであれば 2個目以降はほぼ自動で煩雑な解析もしてくれます。 【マルチセンサー式三次元測定機】 ・ScopeCheck FB DZ: Werth社はX線CT装置のだけではなく、マルチセンサー式三次元測定機も 様々なラインナップを揃えています。 (むしろこちらが8割程度を占めています。) Werth社の三次元測定機の特長としては、 超高精度なラインナップ(VideoCheckシリーズ)があるということと、 特にカメラ処理(輪郭測定など)を得意としていることです。 もともと投影機に始まったWerth社は、70年近い歴史でずっと画像処理の技術を 強みとしてやっていますので、照明系の扱い方や、フィルター処理、 バリやゴミの処理などハードもソフトも様々なノウハウ持っています。 この画像処理の装置に、接触式プローブやレーザー式プローブ、 または独自に開発した接触圧がほぼ掛からないファイバープローブ、 白色光を使ったプローブに干渉計プローブなどなど、 お客様のご要望に合わせて必要なプローブを搭載していくマルチセンサー式で 測定指示のある箇所を1台で全て網羅するというコンセプトです。 今回のセールスミーティングでは、 VideoCheckシリーズから一つダウングレードしたScopeCheckシリーズの中で 実績の多いScopeCheck FB DZという機種が改良されていました。 メーカーのエンジニアの中には、 「この装置が一番バランスが良く、良い装置だと思う」と言う者も結構いました。 Werth装置の中では比較的価格も抑えめですし、汎用性が高くて良いそうです。 因みにこのScopeCheck FB DZの精度ですが、 設置環境にも寄りますが、20度±2K、1k/時間という環境では以下の通りです。 ・E1xy:(1.5+L/200)μm ※X軸かY軸どちらか1つだけ動かした時 ・E2xy:(1.9+L/150)μm ※X軸とY軸両方(ステージ上を斜めに)動かした時 ・E3:(2.9+L/100)μm ※X,Y,Z軸全て動かした時 ※上記Lには動かす長さが入ります(mm換算)。 他のシリーズもメイン所は簡単な仕様など弊社HPに載せていますので、 ご覧頂ければと思います。 今週も、最後までお読み頂いて、ありがとうございました。 -- A.T