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2021.07.07
B-0099. High contextとLow context — A.T
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ High contextとLow context 発行:エスオーエル株式会社 https://www.sol-j.co.jp/ 連載「高鍋鮎美の三次元測定機って何なの??」 2021年7月7日号 VOL.099 平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 X線CTスキャンによる精密測定やアプリケーション開発情報などをテーマに、 無料にてメールマガジンを配信いたしております。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ こんにちは。営業の高鍋鮎美です。 今回のメルマガは、仕事にも関係する「文化」に関して、 最近知って面白いなぁと思った話をご紹介します。 コミュニケーションに関わる概念の一つで、 日本語だと、「高文脈文化・低文脈文化」と言い、 英語だと、「High-context cultures, Low-context cultures」と言います。 Context(コンテクスト)は文脈、前後関係、背景、状況という意味で、 この概念は、言語(話し言葉や書き言葉)と非言語(言語以外の情報)を どの位の重要度で扱っているのかは、属する文化によって ある程度特性を持つという考えを述べています。 ※どちらかに優劣があるわけではありません。 【ハイコンテクスト(高文脈)文化】 ・言語以外の情報も重要 ・「空気を読む」「意図を汲む」「表情を読む」「察する」等を頻繁に行う ・曖昧な表現が多い ・重要な事を敢えて言葉にしないことがある ハイコンテクストの度合いが強い国について、 色々情報を調べましたが、どの資料でも日本がNo.1でした! 「空気を読む」なんて普通の事なので、 これが日本文化は突出してそうなんだと知り、 自分の普通は他者の普通と同じではないんだなぁと改めて思いました。 他に中国や韓国、アラブ、スペインなどの南ヨーロッパも 比較的ハイコンテクスト文化寄りだそうです。 【ローコンテクスト(低文脈)文化】 ・明確な言語に基づきコミュニケーションを取る ・曖昧な表現はしない ・会話や文章で示された情報から論理的な判断をする ・非言語は基本的に伝わらない ローコンテクスト文化の代表国がスイスやドイツだそうです。 その後北欧が続き、アメリカ、オーストラリア、北ヨーロッパも ローコンテクスト文化寄りに分類されています。 国ごとに分かれるというのが、まずはこの概念の基本的な考え方で、 例えば、海外に新規参入する時のマーケティングや、 グローバル企業の組織作りなどを検討する上で、参考にされているようです。 国単位だけではなく、企業や業界、職種によっても特有の文化はあり、 非言語の重要度は異なると言われています。 私が習ったところによると、 職種で一番ハイコンテクスト文化なのは人事と営業で、 一番ローコンテクストなのはエンジニアと経理でした。 これを知って、日本文化どっぷりで営業職どっぷりの私は、 「道理でドイツ(Werth)のエンジニアとのコミュニケーションが 思ったようにいかないんだ。」 と妙に腑に落ちました。 あくまでも学者が唱えた分析の一種ですし、 人によっても色々違うので、一概にまとめるのは良くないですが、 自分の意思疎通の方法がしっくり嵌まっていないと思った時、 その理由を見つけ改善する為には、こんな視点もあるのだなぁ位に 受け取って頂ければ幸いです。 今週も最後までお読み頂きありがとうございました。 -- A.T