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2022.11.02
B-0115. 半導体業界のForecast — A.T
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 半導体業界のForecast 発行:エスオーエル株式会社 https://a13.hm-f.jp/cc.php?t=M343060&c=6090&d=eb6f 連載「高鍋鮎美の三次元測定機って何なの??」 2022年11月2日号 VOL.115 平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 干渉計による精密測定やアプリケーション開発情報などを テーマに、無料にてメールマガジンを配信いたしております。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ こんにちは。営業の高鍋鮎美です。 10/29(土)の日経新聞で、 「半導体サイクル暗転」という記事がありました。 弊社が取り扱う装置は半導体業界向けが最も多い為、 マーケットの動向はある程度知っておきたいところです。 そこで、今回のメルマガでは、 半導体業界の市場予測について調べたことをまとめてみます。 まず、日経新聞によると、「暗転」の主な要因は パソコンやスマートフォンの需要失速が大きいそうです。 加えて世界的なインフレ、中国の景気や規制なども マイナスな影響を与えているそうです。 これらの影響を特に受けているのがロジックとメモリーで、 主要なメーカーの多くは業績の下方修正をしています。 こう聞くと、暗い気持ちになってしまいますが、、、 半導体業界は随分前から「シリコンサイクル」と呼ばれる 好況と不況が数年(3~4年)周期で繰り返されています。 そしてマクロな視点で見ると、ある程度の凸凹はありますが、 綺麗な右肩上がりの市場成長をしています。 調べてみると、リサーチ会社なアナリストによって、 結構市場の売上規模や年成長率の数値は異なるんですが、 おそらく一番信用出来そうなのは、 世界半導体市場統計(WSTS)が出している情報で、 そこによると、2021年の世界の半導体市場(売上)は約5560億ドルでした。 2020年の売上と比較すると、26.2%増だそうです。 10年前の2011年は3000億ドル強だったので、 市場がこの10年間で2倍弱成長しているという結果です。 そして、WSTSは今年8月に世界の半導体市場規模が、 2022年は前年比13.9%増の約6330億ドル、 2023年は4.6%増の約6620億ドルになるとの予測を発表しました。 従来予測からそれぞれ、2.4%と0.5%下方修正をしたそうです。 つまり、ここから何が言えるかというと、 市場全体としては、まだまだ右肩上がりの成長はし続けていくものの、 強烈な需要増を背景に2021年は特に成長率が凄かったことに比べると、 一旦ピークは過ぎたので、直近の成長率は緩やかな上昇になる、という事でしょうか。 因みに「半導体」と一口に言っても、 用途によっても動きが違うと思うので、それはStatistaで情報を探してみました。 ※Statistaは世界の調査データをまとめている企業です。 そこでは半導体のアプリケーションを7つに分けています。 2020年の各構成比は以下の通りです。 ・Smartphone(スマホ)25% ・Personal computing(PC)21% ・Consumer electronics(家電)10% ・Automotive(自動車)8% ・Industrial electronics(産業用)11% ・Wired and wireless infrastructure(インフラ)8% ・Servers, data centers, and storage(サーバー等)16% これが2030年には以下のような構成比になると予測されています。 ・Smartphone(スマホ)22% ・Personal computing(PC)14% ・Consumer electronics(家電)10% ・Automotive(自動車)14% ・Industrial electronics(産業用)13% ・Wired and wireless infrastructure(インフラ)7% ・Servers, data centers, and storage(サーバー等)20% 全体的に右肩上がりの中、自動車やサーバー、データセンター関連は 構成比も伸ばすという予測であることから、特に注目ですね。 因みにAutomotive(自動車)の 2020年から2025年までの成長率(CAGR)は20.4%、 2025年から2030年までは12.4%という計算になります! きっと私もその頃には電気自動車に乗っていることでしょう! という事で、今回は半導体市場の情報を調べた結果をお届けしました。 今週も最後までお読み頂きありがとうございました。 --