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2012.03.30
D-0054. 空気の揺らぎの測定への影響 — FN
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 空気の揺らぎの測定への影響 発行:エスオーエル株式会社 https://www.sol-j.co.jp/ 連載「知って得する干渉計測定技術!」 2012年3月30日号 VOL.054 平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 干渉計による精密測定やアプリケーション開発情報などをテーマに、 無料にてメールマガジンを配信いたしております。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 皆様こんにちは! (( メルマガ登録会員の皆さまは、エスオーエル名物「○○○ごと」をご覧頂けます! )) (( 著者の随筆的短文が「○○○ごと」として定着した記念すべき号です。 )) 今回のメルマガのテーマは『空気の揺らぎの測定への影響』です。 このメルマガを読む際に見て頂きたいのは、弊社SOLのHPです。 HP内のFlatMaster Seriesの測定原理の中の[斜入射干渉計]の 図を参照下さい。 斜入射干渉計の図 右図の参照平面プリズムと測定サンプルの間隔をHとします。 図内のθは、参照平面の垂線とサンプルに入射する光とのなす角度 です。 参照平面からレーザー光が出た点から測定サンプル表面に当たる点 までの距離をLとします。 空気の屈折率をnとすると 空気中の光路長=2L×n=2×H/cosθ×nとなります。 H=0.2mm、θ=85°の場合、空気中の光路長=2.29×n(mm) となります。 では、もし、H=50mm、θ=8°の場合だったら? 空気の光路長=50.49×n(mm)となるのです! 屈折率がΔnだけ変化した場合の光路長の変化は、 50.49Δn/2.29Δn=22 となります。 Hが50mmの方が空気の揺らぎの影響を22倍受けやすくなるのです。 この結果から、空気中の光路長が短いほど空気の揺らぎの影響を受 けにくくなるのです。 FlatMasterは参照平面と測定サンプルの間隔が約0.2mmで、入射角も 約77°から88°までを使用しておりますので、空気の揺らぎの影響を 受けない構造になっています。 今回のメルマガを読んで、少しでもご興味を持って頂ければ幸いです。 -- F.N