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2012.03.30

D-0054. 空気の揺らぎの測定への影響 — FN

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空気の揺らぎの測定への影響

発行:エスオーエル株式会社
https://www.sol-j.co.jp/

連載「知って得する干渉計測定技術!」
2012年3月30日号 VOL.054

平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
干渉計による精密測定やアプリケーション開発情報などをテーマに、
無料にてメールマガジンを配信いたしております。

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皆様こんにちは!

(( メルマガ登録会員の皆さまは、エスオーエル名物「○○○ごと」をご覧頂けます! ))
(( 著者の随筆的短文が「○○○ごと」として定着した記念すべき号です。 ))


今回のメルマガのテーマは『空気の揺らぎの測定への影響』です。

このメルマガを読む際に見て頂きたいのは、弊社SOLのHPです。
HP内のFlatMaster Seriesの測定原理の中の[斜入射干渉計]の
図を参照下さい。
  斜入射干渉計の図

右図の参照平面プリズムと測定サンプルの間隔をHとします。
図内のθは、参照平面の垂線とサンプルに入射する光とのなす角度
です。
参照平面からレーザー光が出た点から測定サンプル表面に当たる点
までの距離をLとします。

空気の屈折率をnとすると
空気中の光路長=2L×n=2×H/cosθ×nとなります。

H=0.2mm、θ=85°の場合、空気中の光路長=2.29×n(mm)
となります。

では、もし、H=50mm、θ=8°の場合だったら?
空気の光路長=50.49×n(mm)となるのです!

屈折率がΔnだけ変化した場合の光路長の変化は、
50.49Δn/2.29Δn=22
となります。
Hが50mmの方が空気の揺らぎの影響を22倍受けやすくなるのです。
この結果から、空気中の光路長が短いほど空気の揺らぎの影響を受
けにくくなるのです。
FlatMasterは参照平面と測定サンプルの間隔が約0.2mmで、入射角も
約77°から88°までを使用しておりますので、空気の揺らぎの影響を
受けない構造になっています。


今回のメルマガを読んで、少しでもご興味を持って頂ければ幸いです。


--
F.N

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