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2012.08.30

D-0061. 測定誤差の原因について — FN

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測定誤差の原因について

発行:エスオーエル株式会社
https://www.sol-j.co.jp/

連載「知って得する干渉計測定技術!」
2012年8月30日号 VOL.061

平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
干渉計による精密測定やアプリケーション開発情報などをテーマに、
無料にてメールマガジンを配信いたしております。

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皆様こんにちは!

(( メルマガ登録会員の皆さまは、エスオーエル名物「○○○ごと」をご覧頂けます! ))


今回のテーマは『測定誤差の原因について』です。

まず、測定誤差の原因として考えられるのは、
①温度による誤差
②器差
③視差
④測定力による変形
⑤測定物の支持方法による変形  など、沢山あります。


①温度による誤差についてです。
物体の長さは温度変化で変わります。長さは何度の温度における
ものなのか規定されています。現在、世界各国で採用されている
規定温度は、国際度量衡委員会で決議された『20℃』です。

20℃より高いもしくは低い温度で測定すると膨張係数の差により
誤差が生じます!温度変化による長さの変化量は、下記式により
求められます。
 ΔL=L×α×Δt
 ΔL:長さの変化量
  L:物体の長さ
  α:熱膨張係数
 Δt:温度変化

測定する際、測定器と測定物を同じ温度下にすることも必要です。
温度差を無くすためには、材料にもよりますが、1時間くらいは
静置した方が良いかもしれませんね。
→FlatMasterの装置の温度スペックは下記の通りです。
 ●18~24℃間で±1.0℃/時間 以内で制御●


②器差
測定器には正確な測定値を示して欲しいですよね。
しかし、多少の製作上の誤差を持っています。この誤差を器差と
言います。
  器差=測定器の示す値-真の値
真の値:より精度の高い基準値をもっている物体
(ノギスでいうブロックゲージ)


③視差
ノギスやマイクロメータは目盛り面を見る角度によって読みとり
値が異なります。視線の方向により生じる誤差を視差といいます。
人為的な誤差です。


④測定力による変形
測定子を測定物に接触させて測定する場合、測定力が掛かります。
測定物の端面に測定力を加えると測定物の全長はフックの法則に
従って収縮するそうです。


⑤測定物の支持方法による変形
保持方法によって色々変形します。定盤にベタ置きすると定盤の
形状にならって変形したりします。支持ポイントをかえるとまた
違うように変形します。


①~⑤の誤差だけでなく、まだ色々な誤差要因があります。
計測するのがどれだけ大変か、改めて思い知らされますね。


最後まで見てくださった方々、ありがとうございます!

次回のメールマガジンでお会いしましょう!


--
F.N

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