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2012.11.30
D-0064. PID制御について — FN
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ PID制御について 発行:エスオーエル株式会社 https://www.sol-j.co.jp/ 連載「知って得する干渉計測定技術!」 2012年11月30日号 VOL.064 平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 干渉計による精密測定やアプリケーション開発情報などをテーマに、 無料にてメールマガジンを配信いたしております。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ +--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+ 11月20日のメールマガジンにてご紹介致しました「粗さ測定」に つきまして、大変多くの読者の皆様からご反響いただきまして、 誠に有難う御座いました。 来週に幕張メッセで開催されます展示会 セミコン・ジャパン 2012 でもご紹介致しますので、ご来場お待ち致しております。 文末に展示会情報が御座います。 +--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+ 皆様こんにちは! (( メルマガ登録会員の皆さまは、エスオーエル名物「○○○ごと」をご覧頂けます! )) 今回のテーマは『PID制御について』です。 自動制御が多くの箇所で使われていることは皆様ご存知かと 思います。身近なものでは、エアコンや洗濯機や電気ポッド が挙げられます。 自動制御の理論の種類は下記3つです。 (1)古典制御理論 (2)現代制御理論 (3)ファジィ理論 (1)古典制御理論の中のフィードバックPID制御がほとんどの プロセス制御で使用されているのです!!古典制御理論は、 外部からの信号と、これによって変化して外部に出て行く 信号との関係のみを数式で捉えて検討する方式です。 自動制御システムは検出部、調節部、操作部の3部から構成 されています。フィードバック制御は検出部が調節部に戻り 制御することを意味します。制御システムの基本なのです! この制御システムを動作させるのに重要な信号が偏差です! ●偏差=目標値-測定値 です。 最近お世話になっているエアコンも設定温度を行ったりきた りと常に調節計が調整しているんですね。ありがと(>д<)” しかし、PID制御にいきつくまでには少し道のりがあります。 1→4と順に行きましょう! 1オンオフ制御 偏差=目標値-測定値の正負に応じて調節弁を全開もしくは 全閉する動作です。デメリットは、測定値が目標値より高く なったり低くなったりと変動が激しいことです。 そのために比例動作が生まれました。 2比例動作 オンオフ制御調節弁の動作を小刻みに調整できるようにした 動作です。結果的にオンオフの様に激しい変動ではなくなり 目標値には近くなりました。この動作をP=Proportional動作 といいます。ただし、目標値との偏差が生じてしまいます。 この偏差をオフセットと呼び、自動的に調節させようとした のが積分動作です。 3積分動作 オフセット量は一定ではなく、条件が変わる様な場合はその 都度リセットをかける必要があります。自動で調節させよう としたのが積分動作です。偏差の時間積分に比例して入力値 を変化させる動作であり、この動作をI=Integral動作といい ます。 積分時間が短いとオフセットは短時間で修正できますが、 目標値を行き過ぎたり、前後に振動してしまいます。 4微分動作 P動作とI動作だけでは足りません。 エアコンの温度調節も、P動作だけでは目標値を簡単に超えて、 なかなか目標値まで温度が下がらくなります。その為、P動作 が動作して目標値に近づく間に微分動作が働きます。ブレーキ みたいなものです。微分動作はD=Derivative動作といいます。 測定値が目標値が遠い時はP動作とD動作は出力し、目標値に 近くなったらI動作が出力します。 -- F.N