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2013.07.30

D-0072. 水準器について — FN

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水準器について

発行:エスオーエル株式会社
https://www.sol-j.co.jp/

連載「知って得する干渉計測定技術!」
2013年7月30日号 VOL.072

平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
干渉計による精密測定やアプリケーション開発情報などをテーマに、
無料にてメールマガジンを配信いたしております。

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皆様こんにちは。

(( メルマガ登録会員の皆さまは、エスオーエル名物「○○○ごと」をご覧頂けます! ))


では、今月のテーマは【水準器】にしましょう!


弊社では、FlatMaster等、様々な測定機の据え付けの際に必ず
水準器を使用して測定機を設置する面のレベル出し(平行だし)を
行っています。

水準器は大きくわけて2種類ございます。
①気泡管式水準器(平形水準器・角形水準器)
②電気水準器です。

弊社で使用している水準器は、気泡管式水準器です。
気泡管式水準器は精密な気泡管上の目盛りから気泡の変位を目視で
読んで、微小な傾斜を測定する計測器です。

気泡管とは内面を研磨した曲率をもつガラス管であり、管内に
わずかに気泡を残して、アルコールまたはエーテルを封入した
ものです。調整を行う室温は20±2℃が望ましいです。

精度の高い水準器とは気泡管の曲率の大きさを大きくすることです。

気泡がxmm移動するための傾き角θは、気泡管の曲率半径をRとすれば、
x=θR として求められます。

θが秒単位の場合は、2πR(円周の長さ)/x=360/60/60/θ
なので、x=πRθ/648000≒Rθ/206300になります。

JISの規格で『水準器の感度は気泡管の気泡を1目盛変移させるのに
要する傾斜で、底辺1mに対する高さ(単位)umまたは角度(秒単位)で表す』
とあります。

また水準器の感度は大きくわけて3区分あります。
区分  感度(mm/m)
1種:0.02(≒ 4")
2種:0.05(≒10")
3種:0.10(≒20")

多くの水準器は目盛りの間隔が2mmであり、その時の傾き角θは
x=2mm より2=Rθ/206300となり、θ=412600/R(mm)となります。

もし、2種区分の水準器であるとすれば、10"(秒)なのでR=41.26mで
なければなりません。  2種でも厳しいですね!!!

さらに、JIS規格では、取り扱い上の注意事項もあるんです。
きちんと注意事項を守って使用することによって、初めて水準器の正確さが
保たれるのですね♪
水準器に限らず、どの装置でも同じことが言えます。注意事項を正しく守り、
点検や校正を行うことにより、装置最大限の精度を出すことができるのです!


 最後まで見てくださった方々、ありがとうございます!
 今後も、初心者(自分か?)向けメルマガを配信します♪
 楽しみにし下さいね☆★
 次回のメールマガジンでお会いしましょう!


--
F.N

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