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2014.12.24
D-0089. 測定誤差 — FN
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 測定誤差 発行:エスオーエル株式会社 https://www.sol-j.co.jp/ 連載「知って得する干渉計測定技術!」 2014年12月24日号 VOL.089 平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 干渉計による精密測定やアプリケーション開発情報などをテーマに、 無料にてメールマガジンを配信いたしております。 ☆弊社ホームページも随時更新しておりますので、ご覧ください☆ ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 皆様こんにちは! (( メルマガ登録会員の皆さまは、エスオーエル名物「○○○ごと」をご覧頂けます! )) [[ 宣伝: TomoScope の専門ページが独立して https://tomoscope.com/ になりました! ]] 今月は【測定誤差】についてです。 測定誤差といっても色々ありますが、おおきく2つに分類できます。 ●偶然誤差● と ●系統誤差● 去年の10月のメルマガで【不確かさ】についてお伝えしました。 おぼえていますか?時間があれば、下記URLをみてください。 https://www.sol-j.co.jp/mailmag/d-0075/ メルマガの中で〈測定精度〉と〈繰り返し精度〉についてちょこっと 書いていたかと思います。 ここにある測定精度は系統誤差、繰り返し精度は偶然誤差になります。 ●系統誤差(Systematic error) 測定機の調整不足や個人のクセ、計算間違いなどの誤差。 また、測定する道具の誤差。 →測定の回数を増やしても理論値とのずれは小さくならない誤差。 例えば、〈ものさし〉 ものさしの材質はアルミであったり木材であったりします。 アルミや木材は測定する部屋の温度がとっても暑かったり寒かったりすると、 目盛りが伸縮してしまいます。 すると、測定した時に誤差がうまれてしまうんですねー。 その点、FlatMasterシリーズで付属品でついてくる校正原器は 低膨張ガラスを使用しており、熱膨張率も-0.2×10の6乗/Kなので、 ちょっとやそっとじゃ伸縮したりしません!!! ふふふ。 ●偶然誤差(Accidental error , Random error) 測定機や人間の五感の変動による誤差。 →測定の回数を増やせば、より精度よく値を求めることのできる誤差。 何回も同じ測定した時にできる測定値の分布で見えるのが偶然誤差です。 この分布は 正規分布(ガウス分布)が代表的です。 例えば〈ノギスを使用した時〉 ノギスを使い続けて10年の戦士が20回同じものを測定した時の標準偏差と 初めて使った戦士が測定した時の標準偏差が大きくことなります。 もちろん、10年戦士の方が標準偏差は小さいですよね。しかし、何度も測定 するうちに標準偏差は小さくなっていくんです。(自分自身で体験済み。) 測定と切っても切れない誤差。 この誤差を小さくするために、日夜エンジニア達は頑張っています! 最後まで見てくださった方々、ありがとうございます! 今年もありがとうございました。 -- F.N