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2021.01.20
D-0166. Interfere(干渉する)の語源 — Y.O
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ Interfere(干渉する)の語源 発行:エスオーエル株式会社 https://www.sol-j.co.jp/ 連載「知って得する干渉計測定技術!」 2021年1月20日号 VOL.166 平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 干渉計による精密測定やアプリケーション例などをテーマに、 無料にてメールマガジンとして配信いたします。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ こんにちは。営業技術グループの落合です。 今日の話題は、 interfere(干渉する)という用語そのものについてです。 FlatMasterはレーザーの干渉を利用した平面度測定機で、 測定装置として「干渉計」と呼ぶことになじみがあります。 「干渉計」は干渉(interfere)+測定装置(meter)で「interferometer」、 「干渉」という現象の事は名詞で「interference」となります。 そして、動詞の「干渉する」は「interfere」です。 今回面白いなと思ったのは、 このinterfereの語源です。 そもそもinterfere(干渉する)には英語日本語共に ・他人の事に分け入る、邪魔をする の意味がありますが、 英語の語源辞典(*1)を参照すると 元はフランス古語のentreferir(entre+ferir)という単語に由来しており、 entre(=enter)はinterに対応しbetweenやamongという意味、 ferirはto strikeという意味とのこと。 つまりentre+ferirで to strike each other といった物騒な意味だったそうです。 そのような物理的に「お互いなぐり合う」というびっくりな意味から、 比喩的な「他人の事に分け入る、邪魔をする」という意味になったのが 1630年代だそうです。 さらに1800年頃、ヤングが実験により 同一光源の2つのスリットを通して再び重ね合わせたときに 互いに影響しあい強め合ったり弱めあう現象を発見したとき、 それを干渉と呼び今に至るわけです。 普段意識せず使用している言葉に 昔は意外な意味があったことは興味深いです。 今日はここまで。 最後までお読みいただきありがとうございました。 (*1)出典:https://www.etymonline.com/(オンライン類語辞典) -- Y.O