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2024.03.06
D-0206.測定データの1点目はどこか— F.K
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 測定データの1点目はどこか 発行:エスオーエル株式会社 https://www.sol-j.co.jp/ 連載「知って得する干渉計測定技術!」 2024年3月6日号 VOL.206 平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 干渉計による精密測定やアプリケーション開発情報などをテーマに、 無料にてメールマガジンを配信いたしております。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 皆様初めまして。 去年の5月から営業技術部の一員として勤めております、 小松と申します。 この場をお借りしてみなさまに ご挨拶申し上げます。 このメルマガに文章を載せるのも初めてのため、 少々自己紹介をいたします。 私は秋田の出身で、 寒さには慣れているものだと自分では思っておりました。 そのため、地元に比べたら埼玉で迎える冬は 暖かいものだろうと高をくくっていました。 しかし、多少南に来ようとも冬は冬、 質の違う寒さに凍えることになり、 防寒対策をおろそかにしたことを後悔しております。 最近は日によって寒暖の差が激しく、 体調管理には気を付けたいところです。 皆様も体調にはお気を付けください。 さて、本題に入ります。 今回扱うテーマは、 測定データの1点目はどこかについてです。 前提についてお話しますと、 平面度測定機 FlatMaster は フィゾー式斜入射干渉計です。 参照平面であるプリズムで反射する光と 透過する光に波面分割された後、 透過する光が測定物の表面で反射し、 プリズムで反射する光と透過する光が 干渉することで干渉縞が発生します。 その干渉縞をフリンジスキャンで動かして、 一つのピクセルの明暗変化が 隣のピクセルとどのように異なっているかを ソフトウェアで処理することで 平面度等の結果を出力することができます。 このとき、隣り合うピクセル同士で 位相を比較することがポイントです。 さて、比較というからには 特定の箇所に原点として1点目になるピクセルがあり、 そこから隣のピクセルを比較し、 更に隣のピクセルへと順々に連鎖する比較を イメージされることがあります。 フリンジスキャン法という名前からも、 レーザーが始点から終点に向かって 位置を移動しながらスキャンしていくように 誤解されることがあります。 しかし、FlatMaster は レーザーを測定面に対して一括照射することが 特長になっています。 つまり、測定面に対して、空間的に特定の1点目 というものがありません。 そのため、時間的には同時に 測定面の全ての点の情報を読み取ることになります。 それによって、 振動などによる外乱に強く、 高精度な測定が可能となります。 -- F.K