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2024.04.17
D-0210.Corning Tropel社について— K.S
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ Corning Tropel社について 発行:エスオーエル株式会社 https://www.sol-j.co.jp/ 連載「知って得する干渉計測定技術!」 2024年4月17日号 VOL.210 平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 干渉計による精密測定やアプリケーション開発情報などをテーマに、 無料にてメールマガジンを配信いたしております。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 皆様こんにちは、営業の渋谷です。 最近は毎日気温差が大きく、 何を着たら良いのかと悩んでしまいます。 皆様も体調にはくれぐれもお気を付け下さいませ。 本題に移る前に、恒例の我が家の犬の話を少し。 下の子(小柄なトイプードル)は 私との物理的な距離感が絶妙で、 家族の中でもなぜか私だけ足を踏まれます。 調べてみましたが理由は特にないようで、 近くにいたい!という気持ちが強く 無意識のうちに踏んでいるようです。 (悪気がないどころか、たぶん本人は気づいていません。) さて、本題に移ります。 今回のメルマガではCorning Tropel社について お話ししたいと思います。 Tropel社は1953年にニューヨーク州の ロチェスター大学のレンズ光学の教授3人によって ベンチャー企業として設立され、 非接触斜入射位相干渉計を発明して以来 世界的に有名になりました。 斜入射位相干渉計は、 HeNeレーザー(波長633nm)を参照面(プリズム表面)に対し 80°程度になるような角度で入射させ、 フリンジスキャンを行い、干渉させます。 1974年11月にDr.John.H.Bruning(Tropel社元社長)が発表した 論文中に、干渉計自体はレンズの表面の測定等に よく使われた技術と書かれていますが、 彼の研究によって、 λ/100の平面であっても測定できるようになり、 高精度に平面度を測定できるようになりました。 また、高精度でありながら、 1分以内に全面測定出来るようになりました。 これはPMI法(Phase Measurement Interferometry) と呼ばれ、現在のTropelの干渉計でも用いられる、 ウェーハの平面度測定には欠かせない技術です。 (後の1978年に、PMI法でDr.John.H.Bruningは レンズ光学研究で最も栄誉のあるI.R.100を受賞しました。) 干渉計の開発・販売をその後も続け、 2001年にガラスで有名なCorning社の傘下に入りました。 そのためTropelは、Corning社のAdvanced Optics事業の Metrology Instrumentsのブランド名となりますが、 Tropelという名前が既に知れ渡っているブランドのため、 Corning Tropel社と呼ばれています。 PMI法が用いられている干渉計、 FlatMasterシリーズはお客様のニーズに合わせて ウェーハを自動搬送し、SMIFや通信に対応したUltraSort-II や、 プリズム-チャック間のギャップを自動調整できる 半自動機のSemiAutoWafer等 お客様のニーズに合わせて進化してきました。 これからもTropelの測定機は お客様の企業活動に貢献できると信じています。 なぜ今更会社紹介?と思った方もいらっしゃるかと思いますが、 メルマガのバックナンバーを見返していたら 実はメインテーマとしてTropelを紹介していなかったので、 今回はこれだ!と思い、 論文や資料を読み、メルマガの題材にしてみました。 今回ご紹介したDr.John.H.Bruningの論文も 公開しておりますので、 よろしければこちらからお読みください。(pdf形式) https://www.sol-j.co.jp/company/tropel/img/Dr_Bruning_1974.pdf バックナンバーはこちら↓過去のメルマガ一覧今週も最後までお読みいただきありがとうございます。 -- K.S