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2014.11.05
E-0009. WinWerthにおける2直線間の距離の定義 — AKT
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ WinWerthにおける2直線間の距離の定義 発行:エスオーエル株式会社 https://www.sol-j.co.jp/ 連載「測定の新常識!?SOLがお伝えするノウハウ!」 2014年11月5日号 VOL.009 平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 三次元測定機やアプリケーション例などをテーマに、 無料にてメールマガジンとして配信いたします。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 季節はすっかり秋ですね。 ご飯が美味しい季節です! 我が家では、ご飯は土鍋で炊いてます。 以前は炊飯器を使用していましたが、調子が悪くなり、 試しにやってみたのがきっかけです。 鍋で炊くとどんな種類のお米でもふっくらもちもち! 30分程度で炊けますので時短・節電にも貢献です。 結局、新しい炊飯器は買わずじまいです。 一般的な鍋でも炊けますので、 炊飯器が壊れてしまった~という方は、是非チャレンジしてみてください。 では、本題に入ります。 今回も解析ソフトWinWerthのお話をします。 テーマは「WinWerthにおける2直線間の距離の定義」についてです。 WinWerth上で2直線を指定し、 測定項目を距離にして測定ボタンをポチッと押せば、 直線間の距離が簡単に計算できます。 なお、ここで言う直線は点群データから 最小二乗法などで計算された直線になります。 この2直線が平行の場合、2直線の垂線は一致させることができるので、 一方の垂線の足からもう一方の垂線の足までの長さが2直線の距離になるのは 容易に想像できると思いますが、 平行ではない場合も値が算出されます。 さて、何処の距離を計算しているのでしょうか。 WinWerthで2直線間の距離は、 基本的に以下の手順で計算された値になります。 1.各直線の元データである各点群の重心が計算されます。 *各直線をG1、G2とし、各重心をSP1、SP2とします。 ↓ 2.SP1、SP2の対称点(2点を結ぶ線分を2等分にする点)が計算されます。 *この点をSymPとします。 ↓ 3.SymPからG1へ下ろした垂線をL1、SymPからG2へ下ろした垂線をL2とします。 G1とL1の交点(垂線の足)をLP1、G2とL2の交点(垂線の足)をLP2とします。 ↓ 4.LP1とLP2、2点間の距離が2直線間の距離になります。 文章だけだと理解して貰えるか不安ですが、、、 何となくでもイメージして頂けたでしょうか。 この定義ですと、 直線の元データである点群の領域、分散状態によって値は変わってきます。 なぜなら点群の重心を基準として距離を計算するからです。 よって、2直線が明らかに平行でない場合、 直線-直線での距離測定が必ずしも最適とは限りません。 通常は直線-点(直線上の基準となる1点)を指定して距離を測定します。 (この場合、距離は対象点から対象直線へ下ろした垂線の長さになります) WinWerthに限りませんが、 測定の定義を知らないと想定とは違う測定をしていた~ということに なりかねませんので注意が必要ですね! 以上、今回は、 「WinWerthにおける2直線間の距離の定義」についてお話しました。 WinWerthの魅力、とはちょっと話題がそれますが、 このようなWinWerth操作に関する内容についても、 たまにお話したいと思っています。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 -- AK.T ☆TomoScope専門サイトはこちら☆