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2015.07.01
E-0017. CT画像処理に用いるFilter:Smoothing — AKT
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ CT画像処理に用いるFilter:Smoothing 発行:エスオーエル株式会社 https://www.sol-j.co.jp/ 連載「測定の新常識!?SOLがお伝えするノウハウ!」 2015年7月1日号 VOL.017 平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 三次元測定機やアプリケーション例などをテーマに、 無料にてメールマガジンとして配信いたします。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ こんにちは。 私は趣味で和楽器(琴と三味線)を習っています。 といっても子供が生まれてからはなかなか練習もできず、、、 今は気分転換が主目的の月1回のお稽古になってしまっています。 ここ1年ぐらい琴の曲ばかりお稽古していたのですが、 先生と三味線もちゃんとやらないとね、という話になり、 最近になって、三味線の曲も練習し始めました。 久しぶりに弾いて 三味線、楽しい!!と改めて感じました。 三味線はお琴に比べて(私的に)10倍ぐらい難しいのですが、 その分、弾けたときの喜びが大きいです。 いつも気分良く弾いているところに2歳の息子が乱入し、 強制終了となります。 和楽器は年を取っても技術は衰えず続けられるので、 おばあちゃんになってから沢山弾くぞ!と今から思っています。 さて、本題に入ります。 今回は、"CT画像処理に用いるFilter:Smoothing"についてです。 以前はCTでの解析といえば、 数百枚のレントゲン画像より再構成したボリュームデータから、 対象の形状を自動でポリゴンデータ(STL)化し、 そのデータを元に寸法測定を行うのが主でした。 しかし、最近ではお客様が求める解析内容も多種多様化し、 自動STLデータのみでは対応しきれない解析も多くなってきております。 例えば、複合品の解析です。 金属+樹脂などの複合品は、ビームハードニング現象等により アーチファクト、即ちノイズが多くなり形状を正確に 把握するのが難しくなります。 そこで活用するのが、画像処理Filterです。 今回は、その中でもSmoothing Filterについて ご紹介したいと思います。 SmoothingFilterはノイズ低減に有効なFilterになります。 材質毎の形状分離において、重要な役割を果たします。 ノイズを低減することにより、不要なデータが削除されますので 必要な形状を認識し易くなります。 ノイズを効果的に減らすことができますが、 Filter処理によってデータ値が変化しますので、 特に定量化が目的の場合は注意が必要です。 弊社でご提案しているボリュームデータ解析ソフトにて 対応可能なSmoothing Filterを4つ、挙げてみます。 ・Median Filter 基本的なSmoothingフィルターです。 散乱した点状ノイズ(ごま塩ノイズ)除去に効果的です。 ・Bilateral Filter エッジの特徴を保持しつつ、ノイズ除去を行います。 ・Non-Local Means ホワイトノイズ除去に効果的です。 処理に時間がかかります。 ・Edge-Preserving Smoothing エッジの特徴を保持しつつ、内部を平準化します。 Filterは上に挙げた以外でも、まだまだ種類がありますが、 今回は代表的なものを簡単にご紹介しました。 簡単すぎて物足りないかもしれませんが、、、 また別の機会にでも、お話できればと思います。 最後までお読みいただき、有り難うございました。 -- AK.T ☆TomoScope専門サイトはこちら☆