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2016.02.03
E-0026. TomoScopeの便利な機能 — MN
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ TomoScopeの便利な機能 発行:エスオーエル株式会社 https://www.sol-j.co.jp/ 連載「測定の新常識!?SOLがお伝えするノウハウ!」 2016年2月3日号 VOL.026 平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 三次元測定機やアプリケーション例などをテーマに、 無料にてメールマガジンとして配信いたします。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ こんにちは。 エスオーエルの永田です。 本日は節分です。 厄は追い払われたでしょうか? 節分の豆まきは夜に行うのが正式だそうなので、 おうちに帰ったら豆まきをしてはいかがでしょう? さて、 最近は自動車関連メーカーの方から X線CT三次元測定機TomoScopeに関してのお問い合わせを頂くことが多く、 サンプル測定をする機会が多くなりました。 そこで、よく使用する機能をご紹介します。 自動車関連メーカー様は必読です。 ●ラスタートモグラフィー(分割測定) 分解能を上げて測定したいときや、 比較的大きなワークを測定するときに、 分割して測定を行います。 例えば、φ100mm×100mmのワークを測定するとき、 通常ならば、120mm×120mm程度の視野で測定します。 検出器のピクセルサイズが1000×1000ピクセルの場合、 1ピクセルあたり120μm(120mm/1000ピクセル)となります。 つまりボクセルサイズとか分解能と言われてる数値が 120μmとなります。 もっと精度を上げて測定したい場合は、この機能を使います。 例えば、ボクセルサイズを120μmから60μmにすることができます。 視野を60mmに変更すると、 ボクセルサイズとか分解能と言われてる数値が 60μmとなります。 視野が60mmなので、φ100mm×100mのワークは 縦×横を2×2に分割して測定します。 ラスタートモグラフィー機能を使うと、 ワーク全体を、分解能を上げて測定することができるようになります。 ●ROIトモグラフィー(局所測定) ラスタートモグラフィーは ワーク全体の分解能を上げて測定する機能でしたが、 こちらはワークの一部の分解能を上げて測定する機能です。 例えばφ100mm×100mmのワークで、 φ10mm×10mmの部分だけを分解能を上げて測定したい、 というときに、この機能を使います。 予めワーク全体を測定してから、 φ10mm×10mmの部分を測定します。 よく、局所的な箇所(この例だとφ10mm×10mmの部分)の1回の 測定だけでも問題ないのでは、とお問合せをいただくことがあるのですが、 それだと、アーチファクトが影響してうまく3Dデータ化できません。 ROIトモグラフィーを使用することで、 ワークの一部を分解能を上げて測定しても 3Dデータ化ができるようになります。 ●MSP-CT(複合素材品の測定) 樹脂と金属の複合素材品の測定で、 アーチファクトが少なく綺麗な3Dデータが得られます。 樹脂と金属はX線透過率が大きく異なるため、 測定が非常に難しいとされてきました。 通常、樹脂と金属の複合素材品を測定すると、 樹脂部分が欠落してしまいますが、 この機能を用いると、この欠落が大幅に改善します。 以上が、サンプル測定にて最近よく使用する機能でした。 TomoScopeはX線CT装置である以前に、三次元測定機であるため、 これらの機能を持たせることができました。 精度も三次元測定機との相関がよく研究されているため、 スペックでは4.5μmですが、実質2μmであることが確認されています。 X線CTの購入を考えている、 あるいは三次元測定機の購入を考えているけれどX線CTも気になる、 という方は是非お問合せください。 TomoScopeのwebサイトでカタログのダウンロードができるようになったので、 そちらもご参考になさってください。 -- 永田睦美 ☆TomoScope専門サイトはこちら☆