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2016.03.02

E-0027. TomoScope測定パラメータの設定 — MN

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TomoScope測定パラメータの設定 
 
発行:エスオーエル株式会社 
https://www.sol-j.co.jp/ 
 
連載「測定の新常識!?SOLがお伝えするノウハウ!」 
2016年3月2日号 VOL.027 
 
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 
三次元測定機やアプリケーション例などをテーマに、 
無料にてメールマガジンとして配信いたします。 
 
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 
 
 
 
こんにちは。 
エスオーエルの永田です。 
 
3月になり、 
桜餅が美味しい季節となりました。 
 
最近、料理用に日本酒を買いました。 
日本酒を入れるとどんな料理でも美味しくなることに気づき、 
料理が楽しい毎日です。 
煮物はもちろん、鍋や炒め物にも 
トボトボと注ぐだけで味が見違えります。 
 
和風だけではつまらないので、 
ワインの赤と白も揃えました。 
魚のソテーや肉料理も、何故だか美味しくできます。 
 
夏になったら泡盛を買って、 
ゴーヤチャンプルを作ろうと企んでいます!! 
 
さて、 
今日はX線CTの測定パラメータ設定と 
カメラ撮影が似ている、というお話です。 
 
今では、スマホやデジタルカメラで 
簡単に綺麗な写真が撮れるようになりました。 
 
すべてオートでも特に問題ないのですが、 
写真家の撮った写真を見ると、やっぱり全然違います。 
 
何が違うか説明はできないけれど、 
とても感性を刺激するような写真です。 
 
カメラの本を開くと、 
ホワイトバランスやF値、シャッタースピード、ISO感度等の調整方法と、 
どんな写真が撮れるかが書かれています。 
 
ホワイトバランスとは、赤、青、緑の色のバランス 
F値は、レンズの焦点距離をレンズの直径で割ったもの 
シャッタースピードとはシャッターを開いている時間 
ISO感度とは光をとらえる能力(電気信号を増幅) 
 
いつもX線CTで測定する際、 
パラメータの設定やフィルタ選定をするのですが、 
ここでの調整と何か被るのです。 
 
X線CTで設定するパラメータは以下の7つです。 
 
ボクセルサイズ 
管電圧 
管電流 
露光時間 
取込み回数 
ステップ数 
フィルター 
 
ボクセルサイズ、管電圧と管電流を決めた後に、 
露光時間の設定やフィルターの選定を行います。 
 
 
まず、カメラ撮影であっても被写体の大きさを把握する必要があります。 
 
X線CTも同じで、倍率を決めます。 
これにより、取得するデータのボクセルサイズが決まります。 
いわゆる分解能のことです。 
 
カメラ撮影では場所によって光の種類や明るさが違います。 
 
室内では蛍光灯の光かもしれませんし、 
室外では太陽光かもしれません。 
あるいは、真夏で紫外線が強いかもしれません。 
 
これがX線でいうと、管電流と管電圧にあたります。 
 
管電圧の決定は測定するサンプルの材料や厚みによって決まります。 
透過能力にあたります。 
管電圧が高くなるほどX線強度は増し、波長が短くなる、 
つまりエネルギーが高くなります。 
 
また、管電流はX線の量に比例します。 
 
 
カメラ撮影では、シャッタースピードを調整することがありますが、 
X線CTでもこのパラメータがあります。 
 
この値を調整することで、投影画像(レントゲン写真)の明るさを調整します。 
 
また、X線管にフィルターを装着することがあります。 
これも検出する「明るさ」の調整に役立ちます。 
フィルターを装着するとエネルギーの低い波長をカットできます。 
空気のみを通過するX線が多いと、ハレーションの原因となります。 
 
 
カメラ撮影で取得する写真には、 
解像度の大きさが、性能の一部として考えられますが、 
レントゲン写真も同じです。 
 
RAWデータやボリュームデータを拡大してみると 
白や黒や灰色の四角がたくさん集まっています。 
 
この大きさを、 
2次元の場合はピクセルサイズ、 
3次元の場合はボクセルサイズ 
と呼んでいます。 
 
ちなみにTomoScope最新機種ですと、ボクセルサイズの最小は1μmです。 
 
 
カメラ撮影の話をしていたら、 
久しぶりに写真を撮りたくなってきました。 
 
まずは一番身近な、ガラケーのカメラをチェックしたいと思います。 
 
本日はこの辺で。 
最後までお読みいただき、ありがとうございました。 


-- 
永田睦美 

 

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