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2016.04.06

E-0028. 三次元測定機の比較 — MN

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三次元測定機の比較 
 
発行:エスオーエル株式会社 
https://www.sol-j.co.jp/ 
 
連載「測定の新常識!?SOLがお伝えするノウハウ!」 
2016年4月6日号 VOL.028 
 
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 
三次元測定機やアプリケーション例などをテーマに、 
無料にてメールマガジンとして配信いたします。 
 
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 
 
 
 
こんにちは。 
エスオーエルの永田です。 
 
4月になりました。 
埼玉では桜が満開を迎えています。 
 
先日、足の計測をしてきました。 
自分の足にフィットする靴が売っていないことに気づき、 
セミオーダーの靴でも作ろうと考えていたためです。 
 
靴屋の店員さんに案内されて、 
50cm四方程度で、足の挿入口は黒い布(?)で覆われている、 
装置の中に足を突っ込みました。 
 
ザザザザザーと音がしたかと思うと、あっという間に計測が終了。 
モニターを見ると、 
測定した足のデータが三次元画像として表示されていました。 
 
なんだか見慣れた配色で三次元データが表示されていました。 
黒の背景に、黄土色の三次元データです。 
 
お店では、数値化したデータを見せてくれるので、 
自分の足のサイズがよくわかりました。 
 
靴選びは、長さだけではなくてワイズを考慮すると、 
自分の足にフィットした靴を見つけやすくなります。 
 
ワイズとは足幅のことで、EEやEEEと表示される、あれです。 
 
実際はAAAからGくらいまであるので、 
是非皆様も足の計測をしてみてはいかがでしょうか♪ 
 
残念ながら、セミオーダーでは自分に合う靴が売っておりませんでした。 
規格外だと悲しいですね。。 
 
 
さて、足の測定に使った装置ですが、 
あとから調べてみると、これはレーザーを使って計測する装置のようです。 
 
足の周りに長円形のレールが敷いてあり三次元センサーが自走、するそうです。 
 
センサーの軌道は、あらかじめ装置内部のステレオカメラで測定して、 
三次元データとして求めておき、 
 
測定時は、ここで求めた三次元センサーの位置や姿勢と、 
測定点の三次元座標から、三次元の点群データを再構成する、 
 
とのことです。 
 
 
では、弊社で取り扱っているX線CT三次元測定機TomoScopeと比較してみましょう。 
 
 
まず、測定する物ですが、 
足の計測機が足に対して、 
TomoScopeは精密部品等の工業製品です。 
 
検出器や光源の三次元認識方法は、、 
足の計測機はステレオカメラに対して、 
TomoScopeは各軸ごとについているエンコーダーです。 
 
測定の方法は、 
足の計測機では光源となるレーザーとセンサーが回るのに対して、 
TomoScopeでは測定物が回ります。 
 
いずれも、360度どの方向からも光源を当てることは共通しています。 
 
光源の検出の方法は、 
足の計測機では、測定物(足)から跳ね返ってきたレーザーの位相差に対し、 
TomoScopeでは、X線の減衰量を測定します。 
 
そして、いずれの装置も、 
得られたデータより三次元データを再構成します。 
 
X線CTの場合はもう少し複雑で、 
再構成した三次元データ(ボリュームデータ)から 
測定物の表面の点を得るための工程があります。 
 
ちなみにベアト社はこの過程で、 
サブボクセル機能という、独自の技術を使って閾値を求めます。 
 
いずれの装置も、 
三次元データを点群として取得し、面貼りして表示させています。 
このデータを用いて寸法測定をします。 
 
TomoScopeは工業製品の測定が得意で、 
長さを測る、だけではなく幾何公差の測定ができます。 
また、体積の測定等もできますので、 
測定に関して何か困っていることがあればご相談ください。 
 
ちなみに精度は、 
足の計測機では、足長で±1.0mm、足囲で±1.5mmだそうです。 
足の測定だと十分な精度です。 
足が膨張した際の差の方が断然大きいのではないでしょうか。 
 
TomoScopeでは、(4.5+L/75)μmです。Lは測定物の長さ(単位:mm)が入ります。 
もし必要な精度が満たされていれば、 
ぜひ弊社でお試し測定をしてみてはいかがでしょうか。 
 
HPからもお問い合わせができますのでご利用ください♪ 
 
TomoSocpeは、X線CTの利点として寸法測定の他に、内部観察もできます。 
例えば、測定物のボイド検査ができます。 
 
 
仕組みは違えど、 
三次元測定技術の向上は頼もしいですね。 
 
機会があれば、いろんな種類の三次元測定機に触れてみたいです。 
 
 
本日はこの辺で。 
最後までお読みいただき、ありがとうございました。 


-- 
永田睦美 


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