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2016.06.01
E-0030. TomoScopeで利用可能なデータ形式 — MN
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ TomoScopeで利用可能なデータ形式 発行:エスオーエル株式会社 https://www.sol-j.co.jp/ 連載「測定の新常識!?SOLがお伝えするノウハウ!」 2016年6月1日号 VOL.030 平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 三次元測定機やアプリケーション例などをテーマに、 無料にてメールマガジンとして配信いたします。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ こんにちは。 エスオーエルの永田です。 6月になりました。 だんだんと夏らしい気候になってまいりました。 先日、2年ぶりに映画館へ行きました。 大ヒット中の、ウサギやキツネが出てくる、 あのアニメーションムービーを鑑賞しました。 ひとひねりも、ふたひねりもされた内容で、 とても楽しめました。 しかも、3次元のコンピュータグラフィックアニメーションです。 CGアニメの作成はおそらく、 座標を設定して方向を決めたり、 実物の動きを取り入れて適用させたり、 あるいは動きを計算してシミュレーションしたり、 物体の表面に絵を貼ったり、 しているのかと思います。 全く違う業界のはずですが、 なぜか親近感が沸きます。 使用目的やソフトウェアによって、 使う機能やデータ形式は違いますが、 今日はベアト社の3次元X線CT測定機 TomoScope で使われるデータについてお話しします。 TomoScopeでは大きく分けて2種類のデータ、 測定データとCADデータを扱います。 CADデータは、 皆様もよくご存じかと思います。 コンピュータを使って設計したデータのことです。 TomoScopeでは3次元CADとして、STEP形式とIGES形式を入力できます。 測定に使用する際は、ベアトオリジナルのw3d形式に変換して使用します。 このデータを使って、CAD比較測定ができます。 また、新しいバージョンでは、 測定データより円柱や円錐の要素をCADデータとして出力できるようになりました。 測定データは、 主に生データ、ボリュームデータ、ポリゴンデータがあります。 生データ (Raw data): TomoScopeの場合、X線CTで撮影した、白黒の、いわゆるレントゲン写真です。 投影画像とも言います。 ディテクタのピクセル数によって最適枚数は変わりますが、 400~3200枚撮影します。 ボリュームデータ (Volume data): 上記の生データから三次元データを組み立てたデータです。 この組み立てる作業を、再構成と言います。 例えば、ピクセル数が1000×1000で撮影した場合、 白や黒や灰色の立方体が、1000×1000×1000個分あるイメージです。 立方体の大きさをボクセルサイズと言います。 測定物の中身の情報も詰まっているので、 ボイド検査等に用いられます。 ポリゴンデータ (Polygon data): ボリュームデータより、空気と物体間の閾値を算出して点で示したものを 点群(Point cloud)といいます。 TomoScopeでは、サブボクセル機能という、オリジナル技術を用いて、 4.5μmの精度を出します。 そして、物体表面の点群を三角形で面貼りしたものがポリゴンデータです。 CADフィッティングデータ: CADデータとSTLデータ、あるいはSTLデータとSTLデータを 比較測定して、偏差をカラーマップ表示させたデータが、 CADフィッティングデータです。 通常、ガウスフィッティングした後の偏差を求めます。 形式はベアト社オリジナルのw3dFitです。 扱うものは、ウサギさんか工業製品かで、大きく異なりますが、 三次元技術の発展という点では共通しています。 三次元技術の発展は、 どの業界も、大きく貢献を受けているのですね。 本日はこの辺で。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 -- 永田睦美 ☆TomoScope専門サイトはこちら☆