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2017.06.21
E-0045. 精度検証:ブロックゲージ測定 — CI
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 精度検証:ブロックゲージ測定 発行:エスオーエル株式会社 https://www.sol-j.co.jp/ 連載「測定の新常識!?SOLがお伝えするノウハウ!」 2017年6月21日号 VOL.045 平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 三次元測定機やアプリケーション例などをテーマに、 無料にてメールマガジンとして配信いたします。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ はじめまして!営業の稲川と申します。 今回はTomoScopeに関してずっと気になっていた疑問を 実験した結果をご報告したくてメルマガの場を拝借しております。 余談ですが私どうにも言葉選びが古いようでよく営業仲間に笑われておりまして。 最近では少し自覚も出てきたので 「『拝借』って言葉、今時分使わないんですかね」と聞いたら 「『今時分』って言葉も今時分使いません」 って返されました。 『今どき』とか言うんですって…まあ…確かに… 静岡出身なのもあって まるちゃん って呼ばれたこともありました。 古風なメールをお送りしてたらすみません。 さて、今回はずっと気になっていた 「TomoScopeの”実際の”寸法測定精度」、これを実験してみましょう。 私達営業は日頃から 「TomoScopeは寸法測定精度4.5μmを保証しています!」 とご紹介しています。 しかしこの「4.5μm」、あくまで校正原器を測定したときの精度。 寸法精度を重要視されるお客様からは、必ずこんなご質問をいただきます。 Q.「じゃあ、実際の製品ではどのくらい精度が出るの?」 A.「製品のサイズや素材や形状によって異なります」 …というのは正直なところですが、これでは参考になりません。 では何とか実際の製品で精度を検証できないか? それもちゃんと寸法がわかっているもので… そこで今回使用するのが、皆様おなじみのブロックゲージです。 長さの基準器であるブロックゲージをTomoScopeで測定し、 精度がどのくらい出るのか実験していきます。 画像も併せて結果をご覧になりたい方は、手っ取り早く下記WEBサイトへどうぞ。 精度検証:ブロックゲージ測定 さて、それでは測定結果を見ていきましょう。 まず今回測定したのはこんなブロックゲージです。 素材:鉄 サイズ:20mm x 9mm 厚み:1mm 許容誤差:±0.5μm(k級) これを視野16mm、ボクセルサイズ16μmでスキャンします。 生成されたSTLデータから等間隔で縦5本、横6本の断面をとり、 各断面の厚みを0.5mm間隔で寸法測定しました。 このときの最大値と最小値の差を測定誤差とします。 例えば縦断面①の場合、23か所厚み測定したうち Max=0.9998mm Min=0.9961mm なので、 Max-Min=0.0037mm=3.7μm これを±表記にすると、測定誤差は±1.85μmです。 同様に縦断面5本、横断面6本を測定したところ、 最も測定誤差の大きい断面で±3.7μmとなりました。 これはブロックゲージの誤差±0.5μmを含めても最大で±4.2μm。 結果、TomoScopeの寸法精度保証4.5μmに収まっていることが確認できました! 特に鉄のような重金属はX線CTではアーチファクトというノイズが乗りやすく 寸法測定が難しいので、この鉄のブロックゲージが保証値内で測定できたのは さすがTomoScopeといったところです。 これでまた一つ自信を持って 「TomoScopeは寸法測定精度4.5μmを保証しています」 「金属の寸法測定に強いです」 とご紹介できます。 繰り返しになりますが、今回の結果はこちらでも 画像と表付きでご紹介してますので是非ご参照下さい。 寸法測定でお困りのかたは是非一度、お問い合わせ下さいませ。 まずはお電話口で私達営業がご対応させていただきます! それではまたの機会に、稲川でした。 -- 稲川