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2019.06.19
E-0077. Tomoscope温度補正 — AK.T
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ Tomoscope温度補正 発行:エスオーエル株式会社 https://www.sol-j.co.jp/ 連載「測定の新常識!?SOLがお伝えするノウハウ!」 2019年6月19日号 VOL.077 平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 X線CTスキャンによる精密測定やアプリケーション開発情報などをテーマに、 無料にてメールマガジンを配信いたしております。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ こんにちは。営業技術の田井野です。 梅雨に入りました。 雨の日は肌寒かったり、晴れた日は妙に暑かったり、 気温の変化が激しい季節ですね。 私が引きこもりがちなTomoscopeの装置があるお部屋、 エアコンの温度設定は20度です。 暑い日はとても寒いです!! 長時間居ると、露出している手がかじかんで青白くなります。 真冬かと勘違いしそうです。 似たような環境でお仕事されている方も、 中にはいらっしゃるかと思います。 体調管理にはお互い気をつけたいですね。 さて、本題に入ります。 今回は余談の流れで、温度にフォーカスしたいと思います。 「Tomoscope温度補正」についてです。 温度は寸法測定をする上で影響を与えるパラメータの一つです。 温度上昇に伴い物体の長さ・体積が膨張しますので、 測定(スキャン)時の温度管理が重要になってきます。 温度の影響は少しでも抑えたい。 そこでご紹介したいのが、温度補正機能です。 スキャン前に測定対象物の線膨張係数を選択するだけで、 温度変化があった場合でも、 20度環境下のデータとして結果出力してくれる機能です。 (装置内で温度をモニターしており、スキャン結果に反映させます。) 上記の線膨張係数は、温度の上昇に対して長さが変化する割合を 示します。 大きいもので言うと、一般的なゴムの場合、 線膨張係数は110×10^(-6)/Kになります。 例えば、100mmの長さのゴムは、温度が5度上昇すると0.055mm膨張します。 公差が厳しい場合、測定温度の違いでスペックアウトしかねません。 実際、お客様の実測値とTomoscopeでの測定値に差がある原因が、 測定温度の違いだったりする場合もあります。 温度、重要ですね。 それでは、今日はこの辺で。 最後までお付き合いいただき、有難う御座いました。 -- 田井野