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2020.05.27
E-0093. WinWerth 偏差の可視化 — AK.T
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ WinWerth 偏差の可視化 発行:エスオーエル株式会社 https://www.sol-j.co.jp/ 連載「測定の新常識!?SOLがお伝えするノウハウ!」 2020年5月27日号 VOL.093 平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 X線CTスキャンによる精密測定やアプリケーション開発情報などをテーマに、 無料にてメールマガジンを配信いたしております。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ こんにちは。営業技術の田井野です。 数か月前から猛威を振るっていたコロナウイルスですが、 感染が減少傾向にあるようです。 まだまだ気を抜けませんが、このまま収束に向かうことを切に 願います。 さて、今回は、三次元形状の偏差の可視化についてお話します。 ここで言う偏差、とは、スキャン対象形状の基準形状からのズレ(変化)量を指します。 CTでスキャンをすることにより、対象形状全体の3次元データが得られます。 このスキャンデータを用いて寸法測定などの解析をしていく訳ですが、 断面輪郭を抽出したり、直線を引いたり、、、 結果を出力するまでには、ある程度は手間と時間が掛かります。 手間なくパッと簡単に、形状評価したい。 そのご要望に応えられそうなのが、形状比較解析、偏差の可視化です。 設計データ(CAD)があればスキャンデータ(STL)を設計データにベストフィットし、 偏差をカラーマップで表示することができます。 処理工程が簡潔なので、手間と時間が少なくて済みます。 カラーマップされた3次元形状は専用ソフトでクルクル回し、 全体を、くまなく確認することができます。 設計形状からのズレ量が一目瞭然です。 例えばズレ量のスペックでカラーを区切るよう設定すれば、 スペックアウトの領域はスペックインの領域とは異なるよう色分けができます。 製品を熟知していない方でも、目視で合否判定が可能です。 一例として、製品の合否判定を挙げましたが、 他にも用途が沢山ありますので、いくつかご紹介します。 1.サンプル不具合の検証 上述では基準形状を設計データ(CAD)としておりますが、 スキャンデータ同士でも比較ができます。 不良品、良品のスキャンデータを比較することで、不具合の検証に役立ちます。 2.内部部品の変形量確認 対象はサンプル全体だけではなく、一部形状を切り出し、比較することもできます。 目に見えない部分の変化も、把握することができます。 3.偏差の数値化 偏差はカラーマップ以外でも、 最大・最小偏差、局所的な偏差も数値として確認することもできます。 よって、輪郭度も測定できます。 対象はサンプル全体だけではなく、一部の形状の面、線、基本的に どの部分でも測定することができます。 設計データが必要です。 特に、目に見えない内部の僅かな変化を確認する手段として、 ご好評頂いております。 ご興味のある方、是非弊社にお問合せ下さい! 以上、今回は、「WinWerth 偏差の可視化」についてお話しました。 それでは、今日はこの辺で。 最後までお付き合い頂き、有難う御座いました。 -- AK.T