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2023.01.25
E-0134. WinWerth 複合品のSTL化 — AK.T
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ WinWerth 複合品のSTL化 発行:エスオーエル株式会社 https://a13.hm-f.jp/cc.php?t=M361390&c=6090&d=eb6f 連載「測定の新常識!?SOLがお伝えするノウハウ!」 2023年01月25日号 VOL.134 平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 X線CTによる精密測定やアプリケーション開発情報などをテーマに、 無料にてメールマガジンを配信いたしております。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ こんにちは。営業技術の田井野です。 新年早々の出来事ですが、 自転車走行中にカラスに頭を足蹴りされました。 カラスは足蹴りした後、 カー!と怒ったように鳴きながら空高く飛んでいきました。 一体私の何が気に入らなかったのでしょう。 若干道に迷い気味で激走していたので、 その姿がカラスには脅威に映ったのかもしれません。 カラスに蹴られるなんて不吉ではありますが、 貴重な体験でケガも無かったので、 幸先が良い方の出来事だったと前向きに捉えることにします。 さて、本題に入ります。 今回は、「WinWerth 複合品のSTL化」、 についてお話したいと思います。 複合材質から成るサンプルのスキャンデータ(ボリュームデータ)を Werth社製解析ソフト、WinWerthで自動的にSTL化すると、 基本的にグレイ値(明るさ)が高い形状がSTL化されます。 即ち、金属と樹脂の複合品の場合、 金属形状のみがSTL化されます。 樹脂部のSTLは?、 手間はかかりますが生成できない訳ではありません。 主に以下の方法で生成可能です。 方法1. 金属と樹脂部形状をグレイ値の差を利用して分離し、 それぞれSTL化する。(他社製ソフト使用) 方法2. ボリュームデータから 一定のグレイ値以上のデータ(金属部)を0に置き換えて 樹脂部のみのボリュームデータを生成し、 STL化する。(弊社独自ソフト使用) ()で記載している通り、WinWerth以外のソフト処理となります。 解析はWinWerthでするのに STL化は別で実施しなくてはならないのは面倒、ですよね。 STL化も解析もWinWerthで賄えたら、と前々から思っていたのですが、 近年のソフトバージョンアップにより、それが可能になりました! 具体的には、 WinWerthでボリュームデータを展開→ 任意断面画像を表示し、グレイ値の閾値を調整、輪郭(樹脂部形状)取得→ 取得した輪郭の閾値を元に、STL化 という処理が出来るようになりました。 近年のWinWerthソフトバージョンアップでは、 今回ご紹介したSTL化以外でも、 細かい改善がいくつかされております。 小ネタではありますが、 今後もこのメルマガでご紹介できればと思っております。 以上、今回は、「WinWerth 複合品のSTL化」、 についてお話しました。 それでは、今日はこの辺で。 最後までお付き合い頂き、有難うございました。 -- 田井野