メールマガジン・新着情報一覧
- TOP
- メールマガジン・新着情報一覧
- E-0138.WinWerth 大容量データの解析— AK.T
2023.04.26
E-0138.WinWerth 大容量データの解析— AK.T
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ WinWerth 大容量データの解析 発行:エスオーエル株式会社 https://www.sol-j.co.jp/ 連載「測定の新常識!?SOLがお伝えするノウハウ!」 2023年04月26日号 VOL.138 平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 X線CTによる精密測定やアプリケーション開発情報などをテーマに、 無料にてメールマガジンを配信いたしております。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ こんにちは。営業技術の田井野です。 気づけばもう、4月も終わりですね。 新生活を始められた方も、少し慣れた頃でしょうか。 私事ですが、小2になった娘が学童ではまったフラフープを欲しがり、 私も運動に使えるかな、と思い購入しました。 息子(小4)も娘も30秒くらいは華麗に回せるのに、 私は5秒も回せませんでした。 悔しいので、今後こっそり練習しようと思います。 さて、本題に入ります。 今回は、「WinWerth 大容量データの解析」、についてお話します。 CTで高分解能、広範囲のデータを取得すると、 データ容量がとんでもないことになっていたりします。 データを展開するにも時間が掛かり、 解析も思うようにいかないことが多いです。 しかし、解析を諦める訳にはいきません! 今回はデータの大容量が原因で解析が進まない際に、 私が行っている対処法をお伝えしたいと思います。 対処法1:データ形式、分解能を変える TomoScopeのスキャンで生成されるボリュームデータは、 32bit形式になります。 32bitから16bitに変換することで、 データ容量を半減させることができます。 また、データ容量は分解能に大きく依存しますので、 測定に影響がない範囲で落とすことも得策です。 TomoScope解析ソフトWinWerthでは、 容易に高分解能データを低分解能に変換することができます。 分解能を変えずに解析したい場合でも、 低分解能データを利用すると解析がし易くなります。 低分解能データで解析プログラムを作成し、 プログラムに高分解能データを適用して本解析をする、 という手法です。 高分解能データで初めから測定を行うより、 はるかに作業時間を削減できます。 対処法2:ボリュームデータで解析をする 高分解能でサンプル形状の体積が大きいと、 STLデータが膨大となりPCに負荷がかかり、 解析が進まない場合があります。STL化まで至らない場合もあります。 そんな時はSTL化を諦め、ボリュームデータで解析をします。 解析の仕方によって、STLデータを用いた時と同等の結果が得られます。 *最新のWinWerthではボリュームデータの解析において 主要なオプション機能が標準機能として搭載され、 機能も強化されております。 対処法3:ボリュームデータを部分的に切り出す ボリュームデータを細分化し、それぞれSTL化し結合することで、 全形状のSTLデータを得られる場合もあります。 ただ膨大なSTLデータになりますので、データは得られても、 その先の解析が進まないことも多いです。 測定に必要な形状を含む最低限の領域でボリュームデータを切り出し、 切り出した領域をSTL化し、解析する方が現実的です。 以上、WinWerthで実施できる対処法として、 思いつくままに挙げてみました。参考になれば幸いです。 スキャンによる対処法も御座いますが、 長くなりますので今日はこの辺で。 最後までお付き合い頂き、有難うございました。 -- 田井野