幾何公差
幾何公差
幾何公差(GPS)の一覧と解説です。DIN ISO 1101 に基づいています。(単位:mm)
形状公差(Form tolerances)
記号 | 項目 | 図面指示方法 | 公差域の定義 | 詳細 |
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真直度 (straightness) |
公差を適用する円筒の実際の(再現した)軸線は、直径 0.08 の円筒公差域の中になければならない。 | |||
平面度 (Flatness) |
実際の(再現した)表面は、0.08 だけ離れた平行二平面の間になければならない。 | |||
真円度 (Roundness) |
円筒及び円すい表面の任意の横断面において、実際の(再現した)半径方向の線は半径距離で 0.1 だけ離れた共通平面上の同軸の二つ円の間になければならない。 | |||
円筒度 (Cylindricity) |
実際の(再現した)円筒表面は、半径距離で 0.1 だけ離れた同軸の二つの円筒の間になければならない。 | |||
線の輪郭度 (Profile of a line) |
指示された方向における投影面に平行な各断面において、実際の(再現した)輪郭線は直径 0.04 の、そしてそれらの円の中心は理想的な幾何学形状をもつ線上に位置する円の二つの包絡線の間になければならない。 | |||
面の輪郭度 (Profile of a surface) |
実際の(再現した)表面は、直径 0.02 の、それらの球の中心が理論的に正確な幾何学形状をもつ表面上に位置する各球の二つの包絡面の間になければならない。 |
姿勢公差(Directional tolerances)
記号 | 項目 | 図面指示方法 | 公差域の定義 | 詳細 |
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線の平行度 (Parallelism of a line (axis) to a reference line) |
実際の(再現した)軸線は、データム軸直線 A に平行な直径 0.03 の円筒公差域の中になければならない。 | |||
データム平面に関連した線の直角度 (Perpendicularity of a line (axis) to a surface) |
円筒の実際の(再現した)軸線は、0.1 だけ離れ、データム平面 A に直角で B に平行な平行二平面の間になければならない。 | |||
データム平面に関連した線の傾斜度 (Angularity of a line (axis) to a reference surface) |
実際の(再現した)軸線は、互いに直角なデータムA及びデータム B に直角で、データム平面 A に対して理論的に正確に 60°傾き、0.08 だけ離れた平行二平面の間になければならない。 |
位置公差(Location tolerances)
記号 | 項目 | 図面指示方法 | 公差域の定義 | 詳細 |
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線の位置度 (Position of a line) |
実際の(再現した)軸線は、その穴の軸線がデータム平面 C、A 及び B に関して理論的に正確な位置にある直径 0.08 の円筒公差域の中になければならない。 | |||
線の同軸度 (Concentricity of an axis) |
円筒の実際の(再現した)軸線は、0.1 だけ離れ、データム平面 A に直角で B に平行な平行二平面の間になければならない。 | |||
中心平面の対称度 (Symmetry of a midplane) |
実際の(再現した)中心平面は、データム中心平面Aに対称な 0.08 だけ離れた平行二平面の間になければならない。 |
振れ公差(Runout tolerances)
記号 | 項目 | 図面指示方法 | 公差域の定義 | 詳細 |
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円周振れ:半径方向 (Radial Runout) |
実際の(再現した)円周振れは、共通データム軸直線 A−B のまわりに 1 回転させる間に、任意の横断面において 0.1 以下でなければならない。 | |||
円周振れ:軸方向 (Axial face runout) |
データム軸直線 D に一致する円筒軸において、軸方向の実際の(再現した)線は 0.1 離れた、二つの円の間になければならない。 | |||
全振れ:円周方向 (Total runout) |
実際の(再現した)表面は、0.1 の半径の差で、その軸線が共通データム軸直線 A−B に一致する同軸の二つの円筒の間になければならない。 | |||
中心平面の対称度 (Symmetry of a midplane) |
実際の(再現した)表面は、0.1 だけ離れ、データム軸直線 D に直角な平行二平面の間になければならない。 |